キャンプの夜のこぼれ話①
あるキャンプの夜。
いい感じに酒もまわり、話し声も大きめになった頃、メンバーの一人がパチンコにハマっていると言いだし、ギャンブルに関して議論が始まった。
釣り好きは不思議なことにほぼみんな賭け事をやった経験がある。
魚が仕掛けにかかった瞬間から魚を取り入れるまでのドキドキ感と、競馬でいえばコールライン前の叩き合い、パチンコでいけばリーチがかかってから大当たり確定するまでの時間。こんなところが釣りとギャンブルの似ているところであろう。
その中で、パチンコを昔はやっていたがやめた方の話である。
『若いころは余計時間もあり、人生もこれといったものもなかったので、時間つぶしにパチンコをしていた。人生も折り返し地点を回って暫く経ち、人生の終わりが見えてきた。人生のまとめに入っている段階で、やらなきゃいけないことが山ほど残っている。無駄なことをする時間は一時もないのだ。』
ということである。
また、パチンコに限らず、一度止めようと思ったことはもう二度とやらないのだという。
人生の終わりが見えてきた…自分も人生の終わりが見えてきたら何を考えているんだろう。
だいたいいつもそんなことを考えながらテントで眠りにつくのだ。