大岩を巻き上がると、真夏の真っ青な空がそこにはあった。お天道様は真っ赤な顔で私を睨みつける。もくもくとした入道雲は荒々しいが、お天道様からは守ってくれそうにない。アブたちはよく来たとばかりに私をしつこく迎える。蝉たちは私に関係なく鳴き続け…
イワナは釣れるだけ釣った。太陽は憎らしいほど私を照りつけ、ヒグラシの声はこれでもかというくらい今日という日を叫んでいる。クソ暑い。枝沢から水をくみ、それを一気に飲む。最高に旨い。一瞬さわやかな風が顔をかすめる。幸せだなぁと感じる。経験で得…
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