H26.05.30_ほんとの空Part1
智恵子は東京に空が無いといふ
ほんとの空が見たいといふ
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言ふ
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ
あどけない空の話である
以上、智恵子抄より
「東京には空がない」「ほんとの空」などの発想は嫌いではない。
いきなり山頂の写真を披露してしまったが、安達太良山には一体どんな空があるのかという目的を持って今回は登ることにした。
福島を登山するにあたって、もし一度しか機会がないのなら安達太良に登ろうと思っていた。この先休めるかどうかも分からないので、福島の有名な山のうち、最初に攻略することにした。
選んだ登山口は沼尻口。スタート地点は1200m弱、安達太良山は1700m弱だから、高低差は500mちょっと。
地図上の距離で片道7.3km。緩やかな勾配を長い距離をかけてくゆっくり登るイメージ。
コースタイムは本やネットの情報で4時間とも3時間半とも。
前日の残業とネットオークションのトラブルの影響で寝坊してしまい、登山口に11時という遅さ。
気温は午前中だというのに28.9度。
秋田では真夏に登山はしなかったので、この気温は登山するかどうか悩むところだ。
しかも、予想最高気温は32度。今でも暑いというのに、更に3度ほど上昇するのか…。
コンビニで買ったアクエリアス2本が頼りない顔でこちらを覗き見ている。
この先7、8月とどんどん気温も高くなるのだから、今日はコンディションはいい方なのだろう。
悩んでもしょうがない。
さ、いぐど!
パート2に続く