大岩を巻き上がると、真夏の真っ青な空がそこにはあった。お天道様は真っ赤な顔で私を睨みつける。もくもくとした入道雲は荒々しいが、お天道様からは守ってくれそうにない。アブたちはよく来たとばかりに私をしつこく迎える。蝉たちは私に関係なく鳴き続け…
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