続 山のドドドドドの正体【確定】
いつも我々を驚かせる動物の話を4年近く前に書いていましたが、未だ正体はフワッとしたままでありました。渓流の師匠と山に行ってこのドドドドドという音がなると何となく気持ち悪くて、そこを避けて遠回りしていたものです。
渓流の師匠はこの音をブロロと発します。「さっき、あっこでブロロ鳴ったんでねが?」みたいな感じです。
私が単独で舞茸採りに行っていた時、その音を避けて通っているはずなのに、その音がどんどんに近くなってきました。単独行なので怖くてたまりませんでした。腰にぶら下げているナガサを確認し、ファイティングポーズは取るものの、相手がクマでしたら、1998年12月29日の辰吉VSウィラポンのような散々な結果になるのは言うまでもありません。
その後、その音の発生場所付近から赤いカラフルな鳥が飛び去ったことから、これがクマではなく、キジかヤマドリのような鳥であるというところで前回の記事は終わっていたんですが、やっと正体が分かりました!さすが、文明の利器YouTube!そして、日本野鳥の会!ハンターチャンス!やっと見つけましたよ!
その音の正体は、ヤマドリによる母衣(ほろ)打ちだそうです。こちらは日本野鳥の会の動画です。というより音声のみですけど…
※5秒あたりからその音がなります。
もう一つ。こちらは、実際にヤマドリが音をだしている時の姿勢が分かります。
※32秒あたりからその音がなります。(32秒から開始するように設定してます。)
母衣(ほろ)打ちとは雄が繁殖期(春)に縄張りを主張したり、雌を誘ったりするために翼を強く羽ばたかせて音を出す行為だそうです。なんか2本目の動画を見る限りでは、歩きながら暇つぶし的にやっているような気もするんですけどね。
また、この音は100ヘルツとかなりの低音とのことです。福山雅治もフランク永井もビックリですね。ひょっとしたらパソコンのスピーカーでは聞き取りにくい方もいらっしゃったかもしれませんね。
あと、ヤマドリは環境省のレッドリストに指定されているとのことですが、我々が山に行くとほぼ毎回聞いているので希少感はありません。
そして、4年も前のことで少し記憶が曖昧ですが、私が見た鳥と2本目の動画に出ている鳥はソックリです。ということで、結論:山で鳴るドドドドドはほぼ間違いなくヤマドリです。
舞茸採りシーズンにドドドドド(ブロロ)の音を出しながら私に近づいてきたということは、決闘を申し込みに来たのか、メスと間違ったのかどちらかということでしょう。そうと分かれば怖くないですね。たかが鳥!(その鳥が鷹だったら怖いけど…)安心して山遊びしましょう!